| 山内の経済 ■ |
| ■その1 |
| [その1] | ||||||||
| 次の数字を見て、それが何を表すか答えなさい。 正解したあなたは、かなりの山内通。
(解説) 山内、「あしながおじさん」への道 花咲が園長を務める私設保育園「にこにこ園」(所在地:新宿2丁目、築38年、4階建てビル)は、オーナーの風見恭子が、故春日泰三組長からプレゼントされた土地に建てたもの。これが口約束だったためにトラブルをまねいた。泰三の死後、件の土地を法的に相続した娘(現・諏訪組長の妻)と父の妾(風見)との間で土地をめぐって争いに。もともと犬猿の仲であったため、双方一歩も譲らず。妻に頭のあがらない諏訪は、この土地を山内に押し付けたのである。 山内は病の床に伏している風見との話し合いをあきらめ、花咲を交渉相手に決める。年中火の車の花咲にふってわいた土地買い取りの話。当初、「払えない」としぶっていた花咲をあざやかな手法で陥落させ、みごとに買い取らせた。 ここで注目すべきは、山内が提示した条件である。
● デフレの今でさえ年利9.5〜15%が相場。’97年当時で15%は相場からみて低いのでは? ● 4千万円とした時点で、1億1千万円の損。仮に花咲の支払いが滞ったとして、担保の生命保険で補填されるのは5千万円。また、仮に花咲が完済できたとして、利子を含めて総額7744万円で、これでも諏訪に払った金額の半分だ。どう転んでも損になる。 以上のように、「ドケチ」で名高い山内にはあるまじき行為。 それは、花咲が言うように「あいつはにこにこ園をつぶしたくない」(『プレジャーp51』)からだろう。 なので、花咲の返済能力とイースト興業の損失との妥協点が4千万円という数字になったのかも。 そこまでしてつぶしたくない理由は、「風見さんに恩がある」(花咲 同p51)というよりも、「若は好きなんだ・・・あんた(花咲)みたいな天然の馬鹿が」(斎藤 同p300)なのではないだろうか。 お気に入りの花咲が悪戦苦闘しながら、にこにこ園と子供たちを守っていくのを見ていたいという、山内の気まぐれ心がそうさせたのだろう。 「いいか、おまえんとこのガキどもに必要なのは正義じゃねぇ、寝るとこと食べるもんを手に入れる金だ」(山内 『ライフp388』)と、弱気になってた花咲にハッパかけてるし。 他にも、怖いお兄さんたちを居座らせる、中傷ビラをまく、脅迫電話をかける等、にこにこ園のみんなに迷惑をかけることなく、被害を花咲ひとりに収めたのも、山内が「子供好き」というよりも、花咲への屈折した愛情表現だと思われる。 (追記) ひょっとしたら、築38年の老体にムチ打って、子供達の為に頑張っているボロいビルの姿に、心身ともに疲れ切っている38歳(当時)の我が身を投影したためかも???
(解説) 山内、「あしながおじさん」への道(その2) 花咲の家計は火の車である。そんな高収入を望めない探偵業で稼いだお金は、にこにこ園の運営費に消えてしまう。そのうえ、毎月65万円の返済は非常にキビシイ。2回返済しただけでも感心ものだ。そんな懐事情を心配(?)して、山内は花咲に仕事を依頼する。
だが、素直に首を縦に振らないとふんだ山内は、斎藤との友情パワーをエサに花咲を納得させる。イヤだという相手を自分の思い通りに動かすこの心理戦。極悪のイメージを利用した策士、山内らしい。 人の命を弄ぶ山内への怒りのパワー全開の花咲。掛け持ちしていた麻薬がらみの事件で、階段から転がり落ちて背中と後頭部を打ち、至近距離から左肩を打たれる満身創痍ながらも、制限時間内にみごと真犯人をつきとめる。 期待を裏切らない仕事ぶりに感心した山内は、ポンと1千万の小切手を渡す。時給にして約42万円。花咲の流した汗と血と涙に充分見合うのではなかろうか。お金に換算するのは汚いって?それは道理だが、正論では腹は膨れないのだ。今の花咲には、いや、にこにこ園の子供達には、お金が必要なのだ…それも大金が!早速、退職した保母の給料と、にこにこ園の経費を払い、残りは山内への返済に回した。おかげで借金は3千とちょっとまで一気に減る。めでたし×2。 (追記) 貸した金を自分のお金で返済させる。山内にとっての4千万円とは、ハナちゃんで遊ぶことに等しいのだな。お金持ちの金銭感覚は凡人にはよくわからん。
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